NTTが11日発表した2012年3月期連結決算は売上高が前期比2.0%増の10兆5073億円で2期連続の増収を確保し、営業利益も0.7%増の1兆2229億円と3期連続の増益だった。ただ、最終利益は8.2%減の4677億円。税制改正に伴う繰り延べ税金資産の取り崩しで800億円を計上したことが響いた。
10年に買収した南アフリカの情報サービス会社の売り上げが収益に貢献。NTTドコモのスマートフォン(高機能携帯電話)の販売も好調だった。
グループ会社ではドコモが8期ぶりに増収増益を達成した。スマホ販売台数が前年比3.5倍の882万台と拡大。次世代高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」対応端末などが牽引(けんいん)した。一方、NTT東西地域会社はスマホなど携帯電話の拡大や光サービスでの競争激化で減収減益だった。
NTTは13年3月期の売上高が2.3%増の10兆7500億円、営業利益は4.7%増の1兆2800億円を見込む。スマホ販売の拡大や海外事業の伸長で増収増益を目指す。
グループのトップ人事も同日、正式に発表。NTT社長には鵜浦博夫副社長(63)が昇格。ドコモは同社の加藤薫取締役常務執行役員(60)が就き、NTT東は山村雅之常務(59)、NTT西は村尾和俊副社長(59)、NTTデータは岩本敏男副社長(59)がそれぞれ昇格する。いずれも6月の株主総会後に正式決定し、就任する予定。