日産自動車のカルロス・ゴーン社長は14日、フジサンケイビジネスアイなどとのインタビューに応じ、2016年度の世界販売を年間700万台規模に引き上げると同時に、生産能力も800万台超に増強する方針を明らかにした。11年度の販売484万台、生産能力540万台からそれぞれ5割近い伸びで、「(日産・仏ルノー連合として)世界トップの自動車メーカーの一つになる」と強気の見通しを示した。
日産は12年3月期の最終利益が国内自動車メーカーのトップとなる3414億円を計上。ゴーン社長は「東日本大震災や欧州経済の混乱、円高の継続といった厳しい環境にあったが、過去最高の成長を果たした」と事業戦略が正しかったことを強調した。その上で、16年度を最終年度する現在の中期経営計画が終了する段階で販売、生産計画を大幅に引き上げる方針だ。
11年度の生産能力は540万台で、公表されている中国、ブラジル、インドネシア、メキシコなどの生産能力増強計画は110万台程度。ゴーン社長は今後の増産計画などについて「現段階では決定していないが、継続的に新工場をつくっていく」と語った。特に中国では現状の年間120万台程度の能力を「250万台程度まで引き上げる」と倍増の考えを示した。
日産としては、超低価格ブランドの「ダットサン」、量販車種の「NISSAN」、さらに高級車の「インフィニティ」まで幅広い車種を本格展開する製品群の多様さを武器に世界で拡販する考えだ。(平尾孝)