日本航空“巡航飛行”へ決意 稲盛名誉会長「好業績でも慢心しない」 (1/2ページ)

2012.5.15 05:00

 日本航空は、2012年3月期連結決算で「無駄を徹底的になくした」(稲盛和夫名誉会長)ことで、黒字体質への改善と、力強い成長力を市場関係者に示した。しかし、これまでの経営改革は会社更生法をテコにしたものといえ、リストラ効果は少しずつはがれ落ちている。堅実経営を積み重ねなければ再上場後の“巡航飛行”は望めない。

 14日の決算会見で、植木義晴社長は「ブランド力やサービス、コスト競争力の向上を確実に行う」と述べ、収益体質の強化へ向けた決意を示した。

 日航の収益体質の改善は順調だ。10年1月の経営破綻前と比べて従業員を約3割削減する一方で、採算性の低い路線の廃止や、燃費効率の悪い大型機を削減した。16年度までの中期経営計画では、5年連続の営業利益率10%以上の目標を掲げた。「公共性が高く、2~3%程度で御の字」(日航関係者)という親方日の丸意識はもうない。