一方で「コンプガチャの定義はまだ定まっておらず、結果としてコンプガチャに該当するといわれるものが新たに出てくる可能性はある」(スクウェア・エニックスHDの和田洋一社長)と、各社の間には一段の業績下押しリスクになる可能性があることを懸念する声もある。
「一時的に実施したこともあるが、(遊ぶために)月額何万円もかかってしまうというのはおかしい」(カプコンの辻本春弘社長)。業界全体が打ち出した「コンプガチャ撤退」の流れは止まらない。各社にとって、問題へのいち早い対応が安定収益のカギを握っている。
ゲームソフト大手6社の2012年3月期連結決算
売上高 営業利益 最終利益
バンダイ 4542( 15.2) 346( 2.1倍) 193(10.4倍)
ナムコHD
セガサミーHD 3955 (▲0.3) 583(▲15.1) 218(▲47.4)
コナミ 2657 ( 3.0) 409( 97.0) 230( 77.9)
スクウェア・
エニックスHD 1278 ( 2.1) 107( 46.2) 60( - )
カプコン 820(▲16.0) 123(▲13.8) 67(▲13.2)
コーエー 355( 10.7) 57( 74.2) 46( 69.3)
テクモHD
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス。-は比較できず