ニコンのフラッグシップモデルとなるデジタル一眼レフカメラ「ニコンD4」【拡大】
膨らむ需要をいち早く取り込もうと、両社はマーケティング活動にも注力する。今年のインド市場での宣伝費は両社とも15億ルピーとなる予定で、インドの人気若手女優や人気クリケット選手を起用したイメージ戦略で若年層や女性といった新規顧客の獲得を目指す。
また、増加する旅行客に自社製品を売り込むため、観光地での撮影会を開催するほか、プロの写真家による講習会や写真コンテストを主催するなど、宣伝を兼ねた一眼レフの普及活動にも注力している。
新製品も続々登場
新製品の投入も相次ぐ。特にインドで注目を集めているのが撮影した写真をスマートフォン(高機能携帯電話)に送信し、すぐにフェイスブックなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿できる無線通信機能つきのモデルだ。ニコンは従来の一眼レフから光学機器を取り除いたミラーレス一眼レフの新モデルもいち早くインド市場に投入した。
また、今年3月には富士フイルムもインド市場に新型の高級ミラーレス一眼レフを投入すると発表した。ミラーレス一眼レフという新たなジャンルの登場を好機とみて、2強のシェアを取り崩しにかかる。同社幹部は3年後に売り上げを現在の倍となる100億ルピーまで引き上げ、シェア3位の座を確実なものにしたいと意欲をみせている。
拡大が続くインドのデジカメ市場だが、普及率はまだ6%程度とされる。残り94%の未開拓市場をめぐり、2強の争いに加えて新興勢力の台頭と、今後も各社の活発な動きが予想されており、目が離せない状況が続きそうだ。(ニューデリー支局)