格安・軽量のドコモ衛星携帯電話　インマルサット製を販売 (2/2ページ)

　ドコモは、ＪＳＡＴモバイル経由でインマルサットの衛星通信ネットワークを利用するＭＶＮＯの形態で国内サービスを提供する。ドコモは米国法人が西海岸で昨年４月にＭＶＮＯ事業を開始したが、国内では初めてとなる。

　ＪＳＡＴモバイルは、ドコモがワイドスターＩＩ用の衛星を借りているスカパーＪＳＡＴと、インマルサットの子会社であるストラトス・グローバルが合弁で０８年に設立した衛星通信サービス会社。総務省がアイサットフォン・プロの国内販売を認可したため、ドコモと共同でサービス展開することにした。

　ドコモは端末価格を８万～９万円台、月額基本料を５０００円前後に設定する見通し。法人営業部門がワイドスターＩＩとともに全国で販売する。（芳賀由明）

　【用語解説】衛星携帯電話　地上の通信基地局の代わりに、人工衛星を経由して通常の携帯電話の電波が届かないエリアでも通話やデータ通信が可能な携帯電話。人工衛星によって、米イリジウム、英インマルサット、アラブ首長国連邦のスラーヤなどのサービスがある。当初は端末が大きく価格や通信料金も高かったが、最近は小型化、高性能化が進み、低料金で利用可能になってきた。スマートフォン（高機能携帯電話）に装着して利用できる装置やデジタルカメラ搭載機などもあり、多様化している。