ソフトバンクグループのソフトバンクとウィルコムは29日、夏商戦に向けたスマートフォン(高機能携帯電話)など、6月上旬以降に順次発売する新製品12機種を発表した。ソフトバンクの携帯電話はつながりやすい周波数帯に対応し、世界初の放射線測定機能搭載スマホなど機能にもこだわった。ウィルコムはPHSと携帯電話の2つの回線に対応したスマホを投入。ネットワークのよさや新機能を前面に押し出し、顧客囲い込みを加速させる。
ソフトバンクは、障害物を避けてつながりやすい900メガヘルツの周波数帯の通信サービス「プラチナバンド」を7月25日に始める。今回発表のスマホ4機種と、従来型の携帯電話3機種のすべてが対応。孫正義社長は発表会で、「ソフトバンクの電波に対するイメージをよくしていきたい」と力を込めた。
注目の機種は、世界で初めて放射線測定機能を搭載したシャープ製スマホ「パントーン5」だ。専用のボタンを長押しするだけで簡単に測定できる。従来型携帯電話で人気だったパントーンの豊富なカラーバリエーションはそのままで、防水機能などもある。富士通製のスマホ「アローズA(エース)」は、アローズシリーズで初めてソフトバンクから発売される。
スマホ向けサービスも拡充する。野球やサッカーなどの動画配信サービス「スポーツLIFE」を、今夏以降に開始。ジャンルごとに月額350円で見放題となる。また映画やアニメなどが月額490円で見放題の「ムービーLIFE」でも、今夏以降に音楽やスポーツなどのジャンルを追加する。