富士通の株主総会が25日開かれ、山本正已社長は理化学研究所と共同開発し、世界最速の座に就いたスーパーコンピューター「京」の後継機となる新しいスパコンの開発を開始していることを明らかにした。
京は1120億円かけて開発され、スパコンの性能ランキングで昨年6月と11月に2期連続で首位を記録したが、今年6月には米IBM製のスパコンに抜かれ、2位に転落。米中との開発競争が激しくなっている。
山本社長は「富士通は技術の会社だ。世界一を目指すところに様々な技術が付いてくる」とスパコン開発の意義を説明、「世界一を取り戻したい」と意欲を示した。新型スパコンの完成時期や性能などについては言及しなかった。