加藤CFO「為替レートの設定について、事業計画を立てる2月、3月に議論する。前期の決算が締まった後に業績見通しと為替レートを説明している。これはいつも起こることだが、事業計画を立てたときと実際の経営状況での為替には乖離(かいり)が出る。運営に入ると、刻々代わるレートに対して対策をとっている。当初の甘い見方のままで経営を続けることはない。時々のレートに合わせて経営を実行していく。ユーロ関しては、現在、想定と実際のレートに約5円の差があるが、いろいろな手立てを考えて経営を進めている」
男性株主「今回の総会でいつになく厳しい質問や意見が出されている。裏を返せば、皆さんがソニーの復活に期待している表れかと思う」
《まばらな拍手》
「期待や希望、将来のエレクトロニクス事業の復活にかける新社長の決意表明をうかがいたい」
平井社長「私から簡単に説明させていただきたい。非情に厳しい経営環境にあることを重く受け止め、スピードをもって改革を進める。危機感を持って経営にあたる。株主の皆さま、お客さま、マスコミからソニーらしい製品、ソニーらしい体験を期待されているとうかがっている。エレクトロニクスビジネスであろうと、映画事業、ゲーム事業でもベースには『お客さまに感動を与えたい』という思いがある。このビジョンを大事にしながら、中でも喫緊のエレクトロニクスの復活に時間を割いて、ソニーは変わったと評価されるような製品を提供していきたい」
《すべての議案が可決され、新任の取締役が紹介された。午前11時43分に閉会。平井社長は数秒間お辞儀をしたあと、退席。総会に出席した株主数は過去最高だった。》