「模範解答する学生は求めていない」と語る全日本空輸の潮田敏明・人事部人財開発チームリーダー【拡大】
このうち、総合職事務職の採用試験は、エントリーシートと面接4回を経て、採用を決定する。今年4月入社組は約30人。
入社後はまず原則、空港や営業など現場部門に配属し、その後本社へ異動。配属先を限定せず、異動を繰り返し、同社の将来のグループ経営を担う人材を育てるコースを歩ませる。
だが、そんな人材育成も昨年入社組から変わった。新人社員を1年目から海外派遣する異動をスタート。昨年はシンガポールに2人、今年も海外拠点に2人を派遣する予定だ。「英語ができなくてもいいが、若いうちから国際的な経験をしてほしい」(潮田さん)という狙いがあり、さらに激しさを増す国際間競争に“将来へのタネ”をまいている。
潮田さんは採用面接で気になる点がある。「マニュアル通りなのか、面接官が喜ぶような模範解答の学生もいるが、私たちはそんな解答は求めていない。うまく話せなくていいが、貴重な学生時代にアルバイトや運動、留学など何でもいいが、『これだけはやりました』と人に自慢できる経験をしてほしい」と語る。(西川博明)