富士フイルムホールディングス(HD)の中嶋成博社長が12日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、調達コスト削減に向け、新興国での部品調達比率を高める方針を明らかにした。
6月28日付で就任した中嶋社長は、販売力強化や研究開発の効率化などに取り組む考えを就任会見で表明しているが、生産体制についても見直すことで収益性の向上を目指す。
また、経営再建中のオリンパスとの資本・業務提携交渉はオリンパス側からの返答待ちとなっているが、中嶋社長は「当社の技術との相乗効果は、結果として医師や患者など顧客にメリットを提供できる」と強調し、提携の実現に意欲を示した。
一方、原材料や部品の調達先を見直すことについては「世界展開で各地に拠点を持っており、(海外調達比率を高める)効果は大きい」と述べた。既に中国で生産するコンパクトデジタルカメラでは、部品調達先を日系企業から中国企業に移し始めており、円高効果も含め大幅なコスト削減につながるとみている。
人手が多く掛かっている生産工程では「自動化による労務費削減を行う必要がある」と述べ、全拠点で自動化を推進する考えも示した。(日野稚子)