記者会見後に握手を交わすヤマダ電機の山田昇会長(左)とベスト電器の小野浩司社長=13日午後、東京・大手町【拡大】
会見に同席したベスト電器の小野浩司社長は「業界のリーディングカンパニーであるヤマダ電機には学ぶべき点が多く、資本・業務提携で企業価値を高められる」と語った。同社株を15%保有する筆頭株主のビックカメラに対しては「提携解消を申し入れている」という。
ヤマダによる今回の子会社化は、ベスト救済の意味合いが強い。一時は業界トップだったベストは都市部での店舗展開がうまくいかず、赤字店の閉鎖に加え、約300人の希望退職実施など不振が際立っていた。
ベスト電器は同日、ヤマダとの資本提携に合わせ、12月から81億円を投資して福岡県や長崎県、沖縄県など九州と沖縄の一部店舗を大型化するなど、店舗の統廃合を進めると発表した。