三菱航空機の江川豪雄社長【拡大】
三菱航空機(名古屋市)の江川豪雄社長は28日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じ、開発を進める国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、機体の技術支援などを手がける顧客サポートセンターを米欧にそれぞれ設置する計画を明らかにした。要員は計250~300人を配置する。2015年に予定されるMRJの初就航を前に航空会社向けの支援体制を強化し、受注拡大を狙う。
サポートセンターは機体の補修や修理のほか、飛行時に不具合が生じた際の技術サポートを24時間体制で受け付ける。所在地は13年3月末をめどに決める。江川社長はインタビューの中で、「顧客への売り込み強化のために米国と欧州に拠点を設ける必要がある」と述べた。
同社はすでに米テキサス州と蘭アムステルダムに販売会社を設立しているが、サポート拠点も設けることで販売後のフォローにも万全の体制を敷く構え。
MRJは客席数100席以下の旅客機で、燃費性能の高さや低騒音が特徴。三菱重工業子会社の三菱航空機は、これまでに全日本空輸などから230機を受注し、現在、国営ベトナム航空と20機程度の受注交渉を進めている。今後、欧米やアジアでの受注を強化し、江川社長は「向こう20年間で世界で5000機と見込まれる小型機市場で1000機の受注を狙う」と意気込む。(今井裕治)