競争激化で低価格化が進む大画面テレビ市場で、4Kは特色が出せる商品として各社が開発に力を入れている。
パナソニックは4K技術を活用し、専用の眼鏡をかけずに高画質の3D(3次元)映像を楽しめる103インチの大型プラズマパネルを開発した。シャープも4Kの技術を開発しており、IFAで商品を発表する予定だ。
事業不振を打開する武器として各社が期待する4Kだが、高額のため「当面は日米欧の富裕層向け商品」(証券アナリスト)にとどまりそうだ。
しかも、現在は4K向けのテレビ放送が配信されていないため、既存のハイビジョン映像を4Kの高精細な映像に変換して楽しむことが主流になる。今後はどれだけ専用のソフトを出せるかが、4K普及の鍵を握りそうだ。(大柳聡庸)