騒音などの問題を抱える陸上風力に比べ、洋上風力は立地に制約が少ないうえ、風量にも恵まれるメリットがある。ただ、海底送電ケーブルが必要なためコストが割高となり、国内の風力発電の発電容量(250万キロワット)に占める洋上風力の割合は1%程度にとどまっている。
政府は全量買い取り制度などの支援策を通じ、30年には洋上風力の発電容量を803万キロワットに引き上げる計画を策定。これを受け、国内メーカーが相次いで事業を強化している。
日立製作所は5000キロワット級の洋上風力発電システムの実証実験を14年度に開始。既に販売している2000キロワット級と合わせ、15年度に100基の受注を目指す。三菱重工は10年12月に洋上風力発電ベンチャー、英アルテミスを買収。同社が持つ風車の回転を電力に変える特殊な駆動部品のノウハウを生かし、15年度をめどに事業化し、7000キロワット級の設備を国内外で展開する。