主な電子書籍端末【拡大】
また、今秋には電子書籍ストアを運営する凸版印刷グループのブックライブ(東京都台東区)が専用端末市場に参入。ソニーや楽天を意識し、1万円以下の製品販売を検討している。 同社の端末に対応する書籍数は、日本語書籍では楽天やソニーのサービスを上回る9万5000点を超える見込みで、他社の強力なライバルとなりそうだ。
一方、アマゾンの「キンドル・ペーパーホワイト」(69~179ドル)は10月から米国で発売される。
アマゾン日本法人のホームページ上には数カ月前から「世界で最も売れている電子書籍リーダー Kindle(キンドル)近日発売」との告知がアップされたままで、日本への端末投入時期はいまだ未定。書籍の電子化には著者の許諾が前提となるなど手続きが煩雑で、MM総研の横田英明研究部長は「日本語コンテンツの確保に苦労しているためではないか」と指摘する。
だが、電子書籍ビジネスを世界でリードするアマゾンの端末価格は、ソニーや楽天など国内企業の価格戦略にも大きく影響する見通しだ。