12日から稼働するジェットスター・ジャパンの国内線チェックインカウンター=成田国際空港第2旅客ターミナル【拡大】
10月には、全日本空輸系のエアアジア・ジャパン向けの国内線施設も別の場所に設ける予定。ただ、成田空港側は一連の国内線施設は「あくまでも暫定的」な位置付けとしており2014年度中に国内線・国際線のロビーを一体化させたLCC専用ターミナルを新設する方針だ。
成田国際空港会社の夏目誠社長は「国内線や近距離国際線はLCCの力を借り、路線網を充実させる」方針で、ハブ空港機能の強化を目指す。
LCCを空港活性化に活用しようという動きは、成田だけではない。那覇空港は10月18日、全日空の貨物施設の一角に、LCC専用ターミナルを開業する。全国の空港に先駆けた素早い動きで、ピーチ・アビエーションとエアアジアの全日空系LCC2社が使用する予定だ。那覇空港貨物ターミナルは「沖縄県や全日空の要請で設置を決めた」(担当者)という。
また、関空もLCC専用ターミナルを10月28日に稼働を開始する。関空を拠点とするピーチが使用する予定で、設備の簡素化で国際線乗客の使用料を約4割安く抑えた。免税店など商業施設の併設も特徴だ。