ホンダは27日、ハイブリッド車(HV)スポーツカー「CR-Z(シーアールズィー)」を一部改良し、28日に発売すると発売した。価格は236万5000円から。
排気量1500ccの高回転型新開発エンジンを採用したほか、モーター出力も上げた。それに伴って搭載バッテリーを従来のニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変更し、ハイパワー化に対応した。その一方で、CVT(無段変速機)モデルでガソリン1リットル当たり23・0キロ走行の低燃費を実現している。
機能面では新たに「プラススポーツシステム」を追加。ハンドルのボタンを押すと、アクセルを踏み込んでいる状況でも、モーターが作動し、出力アップを図る。このため3000ccエンジンクラスの加速感を体感できるのも特長だ。
国産スポーツカーでは、トヨタ自動車の「86(ハチロク)」や富士重工業の「BRZ」の販売も好調。先行したCR-Zもこのタイミングでの改良によって競争力を強化する。開発責任者の本田技術研究所四輪R&Dセンターの友部了夫主任研究員は「CR-Zは日常使えるスポーツカーという点が違う」点をアピールする。