シェールオイルの商業生産が視野に入ってきたのは、米国でシェールガスの開発が進み、同じノウハウを石油掘削にも応用し技術が確立されてきたためだ。米国では1970年をピークに減少していた石油生産量が、シェールオイルが加わったことで09年から増加に転じた。
ただ、気体のガスに比べ石油は取り出しにくく、実際の埋蔵分から採掘できる歩留まりはガスの2~3割に比べ、数%と少ないのが難点。石油資源開発の担当者は「採掘コストも高く、安定して長期的に産出できなければ商業ベースに乗らない」と慎重だ。
周辺環境への影響も懸念される。米国ではシェールガスを採掘するため、地層に薬品を注入している。開発地点は住宅密集地のそばにも及び、「台所の蛇口から炎が出た」といった訴えもあり、地下水への薬品注入規制などを強化している。
鮎川油ガス田での塩酸注入は既存鉱法で認められているが、水圧破砕といった新技術の採用や掘削範囲を拡大する場合には環境規制などをクリアする必要がありそうだ。