トヨタ自動車は11日、高級車ブランド「レクサス」の最上級セダン「LS」を大幅改良し発売した。フロントにレクサスシリーズで導入を進めている台形を組み合わせたような「スピンドルグリル」の統一デザインを採用するなど、一目でレクサスと識別できる力強さを前面に打ち出した。
ミリ波レーダーとカメラを組み合わせ、前方にいる人や物体に近づくと昼夜を問わずに検知し、自動でブレーキがかかる衝突回避機能を初搭載。ハイビームで走行中に対向車が来た場合、対向車に当たるライトのみを自動で遮光するシステムも装備し安全性を高めた。
駆動は二輪と四輪の2種類。価格は830万~1550万円。販売目標は月300台だが、すでに5000台を先行受注しているという。
現在、世界の高級車市場は、ドイツのBMWやベンツなどが根強い人気を誇る。トヨタは今回の新型レクサスで、ブランドイメージを高めたい考えだ。