ケイ・オプティコムの担当者は「FTTH市場の成長鈍化は明らか。新たなサービスを提供することで需要開拓が必要だ」と指摘する。
そのための取り組みのひとつが、大阪府枚方市や京都府八幡市など5市でCATV事業を展開していた関西電力系のケイ・キャットとの合併だ。
同社はケイ・オプティコムが「eo光テレビ」で配信する番組コンテンツの製作も手がけていた。合併後のケイ・オプティコムは、ブロードバンド通信とCATV放送の両方を一体的に行う事業者として新たなサービスを開拓する。eo光テレビ向け以外に番組を外販する可能性もある。
迎え撃つ既存のCATV業者には「危機感を募らせるケースもある」(総務省関係者)。近畿2府4県にCATV業者は約50社あるが、ほとんどがデータ送信可能量がFTTHより大幅に小さいHFC方式を採用しているからだ。