これまで、梅田本店は、大阪市北部と同店からおおむね20キロ圏内の大阪府の北部、阪神間の一部を中核商圏としてきた。同社によると、現在はこの中核商圏の顧客が全体の75%を占め、それ以外の顧客は25%程度にとどまる。
しかし、京都、神戸地区が空白となったことで離れた一部顧客を大幅増床した本店で取り込み、中核商圏以外の顧客を4割程度に増やしたい考えだ。昨年の博多阪急(福岡市)開業で九州にも阪急ファンが増えており、西日本全体の需要も開拓する。
顧客開拓のため、同店の情報を発信するインターネットラジオ局も9階のイベントホール「祝祭広場」に開設した。
ただ、京都、神戸にある高島屋や大丸、そごう、伊勢丹などライバル各店もあらゆる集客イベントで迎え撃つ意気込みだ。関西の百貨店市場が活性化し、消費者には買い物の楽しみが広がる。
阪急梅田本店は11月21日に売り場面積約8万平方メートル(増床前の1・3倍)が全面開業する。増床後の初年度売上高は、隣接する阪急メンズ大阪と合わせて2130億円を計画。達成すれば、日本一の伊勢丹新宿本店(24年3月期は2350億円)に近づく。