一方、日本国内では、アイパッド・ミニの登場が、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」をめぐるKDDIとソフトバンクモバイルの対立の構図を激化させそうだ。両社は24日、アイパッド・ミニと、9.7インチディスプレー搭載の新型「iPad」を近く国内販売すると発表した。
スマホをモデムとして利用できるテザリング機能がアイパッド・ミニの利用形態を広げる。新たに通信回線の契約をしなくても、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」対応のアイパッドミニでスマホ経由の高速データ通信「LTE」を利用できるようになる。
業界関係者は「既存ユーザーの買い替えより、新たな需要開拓の効果が大きい」とし、初めてアイパッドを扱うKDDIがやや優位とみている。(ワシントン 柿内公輔、芳賀由明)