シャープ本社【拡大】
今回の赤字幅拡大の原因となる在庫の評価損などは現金流出を伴っていないうえ、来期以降の経営基盤強化につながる。
業績回復のカギを握るのが、世界で初めて量産にこぎ着けたIGZO。消費電力が従来の5分の1~10分の1程度と小さいうえ、高精細なのが特長だ。パソコンの画面だけでなく、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の画面での大量の活用も見込まれている。
米パソコン大手メーカーと交渉していることも明らかになっており、液晶テレビの不振で急降下していた工場の稼働率の大幅な回復も不可能ではない。
欧州債務危機や中国、米国経済の先行きなど、不安材料もある。しかし、シャープは25年1~3月期から営業黒字に転換するとしており、デルなどとの交渉がまとまれば、業績の明るさが増しそうだ。