テレビだけにとどまらない
ソニーの加藤優・最高財務責任者は「収益を重視したため」と強調するが、「半年のうちに2度の下方修正は市場環境の認識の甘さを物語る」(アナリスト)との批判もある。
市場動向を読み違えた背景には、地上デジタル放送への移行に伴う特需の反動減で、国内市場が想定以上に冷え込んだことがある。各社は、国内市場を当初は半減程度と見込んでいたが、1~9月の国内薄型テレビ出荷は469万台強と、前年同期から7割強も縮小している。
販売縮小はテレビだけにとどまらない。米アップルや韓国サムスン電子が市場を席巻する携帯電話では、NECが通期の販売目標を70万台下方修正。競争激化で「海外の販売が不振に陥っている」(川島勇・最高財務責任者)ことが響く。
スマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及が、販売に影を落とすのがデジカメと携帯型ゲーム機。スマホをカメラやゲーム機代わりに使うユーザーが増えているためだ。