「アスタコ-ソラ」【拡大】
日立製作所子会社の日立エンジニアリング・アンド・サービスは7日、高濃度の放射性物質で汚染された東京電力福島第1原子力発電所内の作業用に、遠隔操作型のロボット「アスタコ-ソラ」を開発したと発表した。
日立建機との共同開発で、建機のショベルのような2本のアームを使って、がれきの撤去や機材の輸送などが行える。福島第1原発で来年から導入するよう提案している。
ロボットは高さ1.5メートルで、重量は2.5トン。時速は2.6キロ。搭載された6台のカメラを見ながら遠隔操作できる。アームは高さ2.5メートルまで伸ばすことができ、最大150キロの重量物を持ち運びできる。
原発メーカー各社は、事故を起こした福島第1原発の廃炉処理に向け、相次いで特徴あるロボットを開発。東電に対し、東芝は階段の上り下りができる四足歩行型、三菱重工業は2本のアームを使って、コンクリートのくり抜きや切断が簡単に行えるロボットの導入を、それぞれ働きかけている。