トヨタ自動車がクラウンをフルモデルチェンジ。ピンクのクラウンの前でポーズをとる豊田章男社長=25日午後、東京都渋谷区(矢島康弘撮影)【拡大】
トヨタ自動車は25日、高級セダン「クラウン」2シリーズを約5年ぶりに全面改良し、発売した。高い静粛性や乗り心地のよさを受け継ぎながら、新開発のハイブリッド(HV)システムを搭載し、燃費性能も高めた。価格は353万~543万円。シリーズ全体で月4000台の販売を目指す。
HVモデルは、排気量2500ccの直列4気筒エンジンと高トルクモーターを組み合わせたFR(後輪駆動)専用HVシステムを採用。走りを損なわずにガソリン1リットル当たり23.2キロまで燃費を向上させた。
豊田章男社長は「クラウンは日本の、日本人のプライドを乗せて走ってきたクルマ。新型クラウンはデザインと走りに徹底的にこだわった」と自信を見せた。
クラウンは1955年発売。日本を代表する高級車で、官公庁などの公用車や企業の社用車にも使われている。