USJの「ユニバーサル・ワンダーランド」。家族連れ層にも人気を広げた【拡大】
日本のエンタメは“安すぎる”
それでもUSJが入場料値上げに踏み切るのはなぜか。ひとつに、ここ数年のてこ入れにより、入場者数が好調に推移していることがある。
ユニバーサル・ワンダーランドの開業で客層が家族連れに広がったほか、キャラクターショーやクリスマスショーも人気で、いったん落ち込んでいた入場者数もここ2年ほどで回復。昨年4月の入場料アップ後も好調に推移し、今年度は開業年以来の年間入場者数1千万人超が視野に入っている。
USJはもうひとつ、理由をあげる。USJの入場料が“安い”ことだというのだ。
根拠のひとつとしてあげるのは、米国でのテーマパークの価格だ。同様の1日入場券の価格をみると「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」(フロリダ州)は88ドル、「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」(カリフォルニア州)は80ドルだ。また、ディズニーランド(同)は87ドル、ウォルト・ディズニー・ワールド(フロリダ州)89ドルとなっている。
1ドル=87円で計算すると、約7000~7700円。円高下にあっても、USJより高い水準にある。
一方、東京ディズニーランドは、ほぼUSJと同じ水準で推移しているが、現在は6200円と、USJより400円安い。