カットされたニコン「D4」【拡大】
一方、撮影時のぶれや撮りたいシーンを逃さない基本機能を強化した新商品も目立つ。ソニーが発売した「サイバーショットDSC-WX200」(2万8000円前後)は、遠くを撮影するときの手ぶれ補正効果を従来モデルより4倍に高めた。パナソニックの「LUMIX DMC-TZ40」(4万円前後)は光学20倍ズームレンズを搭載。富士フイルムの「ファインピックスF900EXR」(同)は世界最速の0.05秒のオートフォーカスを実現、被写体に即座に焦点を合わせられる。
オリンパスとペンタックスリコーイメージングは防水や防塵機能を高めたモデルをそろえ、タフ機能をアピールする。
カメラ映像機器工業会によると2012年の国内小型デジカメ市場は732万台と前年同期比8.9%減少した。スマホに市場を奪われたためで、各社は限られたパイを巡り、基本性能のアップや無線対応など明確な特徴を打ち出すことで、年度末商戦を勝ち抜く考えだ。