中国人に人気が高い炊飯器などを集めた観光客向け家電売り場。春節期間中は、普段の5割増しの在庫をそろえる=7日、東京都千代田区の「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」【拡大】
昨年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化以降、初めて迎える中国の春節(旧正月、今年は10日)を前に、中国からのツアー客減少が見込まれる国内の観光業界や流通業界が、対応に苦慮している。個人旅行客への態勢を充実させるほか、中国人以外の外国人観光客に照準を絞るなど、例年とは違った手法で“かき入れ時”を乗り切る。
「全体の約6割が台湾からの訪日客」。旅行代理店大手のJTBの担当者は、春節での訪日外国人の動向を分析する。
日本政府観光局(JNTO)によると、2012年の訪日外国人約836万8000人のうち、中国人は約143万人で過去最高だったが、尖閣諸島問題による日中関係の悪化した昨年9月中旬以降、「団体旅行を中心に訪日旅行客が減少」(JNTO)。同10~12月には前年同期比1~3割減となった。
秋葉原などの中国人に人気の買い物スポットでは、家電量販店などが数少ない個人旅行客に的を絞る。