シャープが開発したLEDデバイス【拡大】
シャープは、単一のLED(発光ダイオード)デバイス(構成部品)としては業界最高の明るさを実現した100ワット級の照明用LEDを開発した。3月初めにサンプル出荷し、5月から量産する。
セラミック基板に熱伝導率の高い金属を使用することで、単一のLEDとしては業界最高の1万4千lm(ルーメン)を実現。従来と比べ2倍の投入電力に対し2・9倍の明るさになる。すでにある50ワットのLEDを3個並べれば1万4千lm(ルーメン)前後の明るさになるが、影がぼやけたり省スペース性に劣ったりする欠点があった。
一定以上の明るさが求められる体育館の照明や街路灯は家庭用などと比べ、LED照明への切り替えが進んでおらず、シャープは今回の100ワット級のLEDデバイスは月産5千個を見込んでいる。