中期経営計画について説明するアサヒグループHDの泉谷直木社長=13日、東京都千代田区の東京会館【拡大】
アサヒグループホールディングス(HD)は、13日発表した2013年からの3カ年中期経営計画の中で、東南アジアを中心にM&A(企業の合併・買収)を積極化する方針を明らかにした。
投資に利用できるフリーキャッシュフロー約3000億円を創出し、自己資金を上回る案件については、(資本に対する負債の大きさを示す)DEレシオ約1倍をめどに金融債務を活用する。
海外では東南アジアでの事業規模を、12年の約155億円から1000億円に拡大し、主力の「スーパードライ」の世界販売を630万ケースから1000万ケースへと引き上げる計画。泉谷直木社長は「海外では新規M&Aによる新たな事業構造を作っていく」と説明。「パートナーとのシナジー効果と成長を生み出し、スーパードライをアジアナンバーワンブランドにする」と意気込みを語った。
国内事業ではスーパードライなどの生産効率向上に向けた収益構造改革などに300億円以上投資を予定。それにより、全事業の営業利益率を12年の6.9%から8.0%に引き上げる。