元日銀理事・平野英治氏【拡大】
モスクワで15、16日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、安倍晋三政権の経済政策を政府レベルで説明する初の機会だ。アベノミクスへの期待の一方で、円安に対しては、海外から「通貨安競争」を招くとの批判も出ている。G20での日本の対応について、元日銀理事で、トヨタファイナンシャルサービス副社長の平野英治氏に聞いた。
--円安が進んでいる
「貿易赤字や米国の金利上昇など、日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を考えれば、円高は修正されて当然だ。アベノミクスは円安のきっかけにすぎない。景気低迷にもかかわらず、円がドルやユーロに対して2~3割も高い昨年までの為替水準の方が異常といえる」
--日本発の通貨安競争との批判がある
「アベノミクスの主眼は為替水準でなく、デフレからの脱却だと堂々と説明すればいい。一方で、政治家が為替の適正水準に言及するのは、市場をゆがめかねず、日本の説明の説得力を損ねるので避けるべきだ」