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IT業界以外では、米著名投資家のウォーレン・バフェットが率いる投資会社バークシャー・ハザウェイも無配当経営だ。その理由を端的に説明するなら、「利益を配当に回せば、それを株主が自ら運用しなければならない。少なくとも私は株主よりも上手に運用する自信がある。だから利益は内部留保する」ということである。
日本企業はどうか。たとえばソニー、ソフトバンク、任天堂の配当利回りは2月22日時点でそれぞれ1.9%、1.2%、1.1%であり、アップルを下回る低配当だ。日米金利差などを考えると単純比較はできないが、「低配当=高成長」という図式に従えば、配当利回りで見る限り3社ともアップルよりも「高成長企業」ということになる。
成熟企業が過去の栄光にこだわり、配当を抑えて成長を追い求めたらどうなるか。無謀な企業買収や過大な設備投資などで、株主から預かった資金を浪費するというリスクが出てくることを、理解する必要がある。(ジャーナリスト 牧野洋)