スズキが3月15日に発売する軽自動車「スペーシア」。パレットの後継機種で、広い室内空間と低燃費が特徴=26日、東京都港区【拡大】
室内の長さは2.215メートルを確保、高さ1.7メートル以上の背高ワゴンと呼ばれるクラスでは最長となった。90キロの軽量化も実現したことで、ガソリン1リットル当たりの燃費は29キロを達成した。
2012年に21万1156台を販売した同クラス首位のホンダ「N BOX」(燃費は24.2キロ)、17万609台で2位のダイハツ「タント」(25キロ)を燃費面で上回った。ただ、パレットの販売台数は6万136台にとどまり、ライバルに大きく見劣りしていた。
こうした状況に鈴木修会長兼社長は「昨年は(ダイハツが34.1%でスズキは29.6%と)シェアを大きく離された。もう少し差を縮めたい」とシェア奪還に向けた意気込みをみせた。スズキは13年度の市場を180万台と予想。これに対して58万台、シェア32%を目指すとしている。