セブン&アイグループの衣料品PBと東京ガールズコレクションがコラボ。(左から)高松リナ、土屋アンナ、鈴木奈々、瑛茉ジャスミン=27日午後、東京都豊島区の西武池袋本店【拡大】
セブン&アイ・ホールディングスは27日、プライベートブランド(PB=自主企画)の衣料品について、主に10代後半から20代の女性を狙った新ブランド「グッデイ ヤング」を立ち上げると発表した。来月2日開催のファッションショー「東京ガールズコレクション(TGC)」にグループの他のPBとともに出展するほか、実店舗にモデルを招いてショーを開き、浸透を図る。若い世代の支持を集める「ルミネ」などのファッションビルに対抗する狙いだ。
「グッデイ ヤング」は、イトーヨーカドーの全国132店でTGC開催に合わせて発売。カントリー風やストリート風のスタイルに加え、モデルの益若つばささんプロデュースの水着などを展開。また5月までに出演モデルをグループ5店舗に招き、PB衣料品を紹介するミニファッションショーを開催。TGC翌日には西武池袋本店(東京都豊島区)に人気モデルの西山茉希さんらが登場する。
既存の「グッデイ」ブランドはベーシックな品ぞろえで、ヨーカドーの主要顧客層である30~50代の主婦を狙っていた。一方、新ブランドは子育てしつつも、おしゃれの感度が高いヤングママが増えてきたことに対応する。ファッションビルなどに奪われていた年齢層の客足を日常の買い物の場であるヨーカドーに取り戻す狙いだ。
セブン&アイのTGC出展は昨秋に続き2回目だが、実店舗との連動イベントは初めて。販売促進担当の原田良治・セブンネットショッピング執行役員は「最初は『ファッションに強いグループ』というイメージの浸透が目的だったが、実店舗への集客やネット販売の増加につなげる段階に来た」と述べた。