ＫＤＤＩ、トライブリッド携帯基地局を公開　春日部市に７７拠点目

　ＫＤＤＩ（ａｕ）は１日、７７拠点目となるトライブリッド方式の携帯電話基地局「春日部南中曽根局」（埼玉県春日部市）を報道陣に公開した。電気代の安い夜間は商用電力で稼働し、蓄電池にも充電。日中は太陽光発電パネルと蓄電池の電力で動かす。商用電力使用量や二酸化炭素（ＣＯ２）の排出量は通常の基地局より２０～３０％削減できるという。

　同社は２００９年１２月にトライブリッド基地局の運用を始めた。東日本大震災の際に電力不足から大規模な通信障害を起こしたことを教訓に、関東や近畿、四国を中心に設置を拡大しており、今年３月末までに１００拠点に増やす計画だ。

　電力を喪失しても基地局の２４時間の稼働を可能にする大容量蓄電池の導入も進めているが、３月末までに約２０００拠点の計画に上乗せし、さらに「２００～３００拠点は増やす」（松石順應・モバイル技術企画部企画グループリーダー）という。