「柏の葉スマートシティ」を体感する施設では、地区内の電力を融通する仕組みも紹介している=5日、千葉県柏市【拡大】
今後、国内では神奈川県藤沢市でパナソニックなどとスマートシティに取り組むほか、グループ会社が茨城県守谷市で宅地開発を進める計画。千葉・柏の事例では海外からの視察も多く、海外でもスマートシティ事業の商機が広がっている。同社の河合淳也・柏の葉キャンパスシティプロジェクト推進部長によると「特に東南アジアの人は、鉄道を軸にした街づくりへの関心が高い」という。
千葉・柏のスマートシティでは来春を目標に、太陽光などで発電したスマートシティ内の電力を管理し、融通する仕組み「スマートグリッド(次世代送電網)」を導入。「防災にも強い街」との観点で、電気自動車(EV)を使った非常用電源も整備した。
「次世代の生活」を実現する試みも進む。昨秋から一部世帯の協力を得て、家庭用植物工場の実験を開始。地域内の植物工場で栽培された野菜類は、近く商業施設「ららぽーと柏の葉」のスーパーで販売する。
同社は、こうした取り組みを紹介するため、体験施設を3月19日に開業する。入場料は大人500円。