出光興産の新社長に就任する月岡隆氏=11日、東京・丸の内【拡大】
石油元売り大手の出光興産は11日、中野和久社長(65)が会長となり、月岡隆副社長(61)が社長に昇格する人事を発表した。6月下旬の株主総会後の取締役会で正式決定し、就任する。天坊昭彦前社長(現相談役)、中野社長に続き、3代続けて創業家である出光家以外からのトップ就任となる。
中野氏は2009年6月に社長に就任した。ガソリン需要の減少を背景に、徳山製油所(山口県周南市)の原油精製事業からの撤退を決断する一方、ベトナムでの製油所の建設計画などを進めてきた。
月岡氏はこれまで販売や経営企画を担当。会見で「収益の基盤は海外に求めていく」と述べ、中野氏の進めてきた海外シフトを加速する考えを示した。
同日発表した15年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画でも、海外や資源開発事業などの拡大を通じて収益基盤を強化。15年度の連結営業利益を12年度見込み(1000億円)比1.5倍の1500億円に引き上げる考えだ。なかでも資源開発事業では、新規油田開発などにより12年度見込みの2倍以上の利益水準を目指す。
3年間の投資総額4500億円のうち、事業構造改革に向けた戦略投資に3400億円を充てる計画で、ベトナムでの製油所建設や北海油田の開発などの海外案件に8割を振り向ける。