ルネサスエレクトロニクスの新型システムLSI「RーCarH2」【拡大】
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは25日、カーナビゲーションシステムなど車載情報端末向けの次世代システムLSI(大規模集積回路)のサンプル出荷を始めた。ルネサスは生産拠点や事業体制の再編を急ぐとともに、世界で高いシェアを保つ自動車向けの半導体などに経営資源を重点的に投入し、早期の収益回復を目指す。
出荷を始めた「R-Car H2」は、9つのCPU(中央処理装置)などを搭載し、画像やデータなどの処理速度やグラフィック能力を大幅に向上させ、消費電力も抑えた。2015年6月から量産を始め、16年6月には月産10万個を計画する。生産は台湾の半導体製造会社TSMCなどに外部委託する。
経営再建中のルネサスには、官民ファンドの産業革新機構やトヨタ自動車などが最大2000億円の出資を決定。生産拠点を半減する構造改革を進めており、2月には社長が交代し、7つあった事業部を4つに集約するなどの事業再編を行った。