「ヘルシアコーヒー」を発表する沢田道隆・花王社長=27日、東京都港区のホテル【拡大】
ヘルシアコーヒーは、クロロゲン酸270ミリグラムを含有し、ヘルシア緑茶などに含まれるカテキン540ミリグラムと同等の効果を持つという。「無糖ブラック」と「微糖ミルク」の2種類で、各185グラム入り149円。30~40代のビジネスマンをターゲットに、年内に150万ケース(1ケース30本入り)の販売を目指す。
花王によると、特保の清涼飲料市場は2012年で約700億円。昨年はキリンビバレッジがコーラの特保飲料を発売。他社も追随して市場を牽引(けんいん)し、11年に比べ、特保清涼飲料市場は100億円近く拡大した。
ヘルシアは12年で約300億円の売り上げを誇り、沢田社長はヘルシアコーヒーの発売で、「ヘルシア全体で500億円に向けてあらゆる施策を取りたい」と話し、同ブランドの新たな柱を構築する考えを示した。
特保のコーヒーはAGFやダイドーからも発売されており、特保清涼飲料のトップブランドであるヘルシアコーヒーの発売で、特保のコーヒー市場が活気づく可能性もありそうだ。