数百億個のデータ、一括検索可能に 富士通が技術開発

2013.4.4 08:00

 富士通は3日、行政機関などがネット上で公開する情報や相互リンクなど数百億個に及ぶデータを格納し、一括検索できる技術を開発したと発表した。

 同日開催した、2013年の研究開発戦略説明会で発表した。開発したのは、各国行政機関や図書館、学会などが公開するデータを収集し、高速検索によりそれぞれのウェブサイトを探し回ることなく必要な情報を即時に見つけることが可能とするもの。

 富士通は開発したシステムを無償公開し、膨大な情報から付加価値を見いだす「ビックデータ」の活用を促す考えだ。

 また、実際の書類を指で触って電子データとして取り込めるといった、直感的な手段でコンピューターに意思を伝える「ユーザーインターフェース」の新技術も発表。

 特殊なカメラとセンサーや認識技術などを駆使し、触ったものをプロジェクターなどに表示できるといい、14年度中の実用化を目指す。

 富士通の研究開発を担う富士通研究所の富田達夫社長は「人間がICT(情報通信技術)に使われるのでなく、人間がICTを使う新たな価値を創造したい」と意気込みを述べた。

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