販売が予想を上回って好調に推移する新型クラウン。ハイブリッド車(HV)が販売の半数以上を占める【拡大】
1~3月の登録車(軽自動車除く)の国内販売で6位につけるなど好調な滑り出しとなったトヨタ自動車の高級セダン「クラウン」の販売の5割超がハイブリッド車(HV)となっていることが5日、分かった。「アクア」「プリウス」などを含めた同社の国内でのHVの販売台数は、2012年度に全体の約4割超にまで達した。今後、3年間で19モデルのHVを販売予定で、国内販売全体のHV比率が5割超になる日も近いとみられる。
昨年末に発売した14代目の新型クラウンは、今年3月末までの販売台数2万6587台のうち、55.3%となる1万4700台をハイブリッド車(HV)が占めた。13代目だった前モデルのHV比率が15.8%だったのに比べ、飛躍的な伸びとなっている。
新モデルのHVタイプでは排気量を前モデルの3500ccから2500ccに減らしたことで、ガソリン1リットル当たりの燃費性能は23.2キロと6割以上向上。豪華さや高い走行性能を保ちつつ、コンパクトカー並みの燃費を実現したうえ、ガソリン車との価格差を抑えつつ、エコカー減税も受けられることから、HV比率が高まったとみられる。