インタビューに答える平野信行・三菱UFJフィナンシャル・グループ社長【拡大】
ユニオンバンクは、米カリフォルニア州を地盤に地域金融に強みを持つ全米で約20位の中堅銀行。一方、三菱東京UFJ銀行は、主に米東海岸の支店を拠点に大企業向け融資を展開している。
それぞれ業容を拡大する中で、インフラ整備などの事業融資をはじめ両行で重なる事業領域が広がってきたため、一体運営で全米レベルで事業体制を強化する。
平野社長は、統合による規模拡大により、現地の金融市場での存在感の向上やコスト削減が見込めると指摘。これをてこに「全米トップ10入りを狙う」とした。
一方、アジアの経営管理も見直す。中国や東南アジアなどアジアの17カ国51拠点を1つの本部で管理する現行体制を2本部体制に変更。シンガポールに、主に東南アジア地域を統括する本部を設置し、役員を常駐させる考えも明らかにした。