第一三共は17日、インドの後発(ジェネリック)医薬品大手で子会社のランバクシー・ラボラトリーズ(ハリヤナ州)と連携し、ブラジルでの後発薬事業を強化すると発表した。ランバクシーが製造した「ブランデッドジェネリック医薬品」と呼ばれる後発薬を新たに投入する。
第一三共は事業強化により同国での存在感を高め、拡大する需要の取り込みを狙う。4月下旬には、抗てんかん薬を2品目発売する予定だ。
ブラジルでは現在、第一三共の現地子会社が新薬を、ランバクシーの現地子会社が一般的な後発薬を展開している。ブランデッドジェネリックは、一般的な後発薬とは異なり、薬価を自由に設定できるのが特徴だ。
第一三共の子会社が4月下旬からブランデッドジェネリックの販売を始め、ランバクシーの子会社も追って参入する。将来的には両社がそれぞれの販路を使って展開する方針という。