米倉弘昌経団連会長【拡大】
経団連の米倉弘昌会長は22日の会見で、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を受けて市場で円安株高が加速したことについて「日本経済の活性化やデフレからの脱却に市場が反応した」と歓迎した。
1ドル=100円に迫る為替水準には「このあたりが限度なのかなという気もする」と先行きに慎重な見方を示す一方、1万3600円台をつけた株価には「前政権の8000円台のころから見れば非常に喜ばしい変化だ」と笑顔を見せた。
ただ、企業の設備投資については「金利がこれだけ下がっても投資があまり動いていないのは実需がまだ増大するとみていないということだ」と指摘。「国内の需要が相当なければ設備投資はしにくい。日本で成長の実感が出てきてからだ」と展望した。