金井副社長はかつて設計者として、ビッグプロジェクトの東京湾アクアライン建設に携わった。その際、施工を優先した設計ではなく、100年間にわたって安全・安心な構造物にするため、疑問や課題を解決しながら耐久性や使いやすさを追求することが、優れた結果を生むという経験をしたという。
「なぜ」という思いを常に抱き、とことん粘って結果を出す。この積み重ねがあってこそ、イノベーション(革新)が生まれる。大林組の社員にも「なぜ」を大切にする「金井イズム」が浸透してきた。海水練り・海砂コンクリートに続く新発想の技術が登場するのは、そう遠い将来ではなさそうだ。(那須慎一)