中国では、同国専用ブランド「オプレ」「ウララ」に投資を集中。米国では、ベアエッセンシャルのブランド「ベアミネラル」の宣伝投資をテレビから店頭にシフトさせる。ロシア・ブラジル・インドネシア・インドの市場育成にも経営資源を振り分ける。
前田会長は「積年の負の遺産をできる限り早い段階で一掃し、成長だけにエネルギーを注げるようにする」と強調。自身の後継者問題と併せ、成長戦略の道筋を早期につける意向を示した。
14年3月期は、売上高を前期比4.8%増の7100億円、営業利益を45.9%増の380億円と予想。年間配当は同30円減の20円とした。同社株は安定配当で知られ、減配は上場以来初めてという。前田会長は「経営基盤の強化を優先するが、早期に利益水準を上げ、高い株主還元を実現する」とした。