シャープ・奥田隆司社長【拡大】
また、シャープは稼働率が低迷する亀山工場(三重県亀山市)を減損処理する。亀山第1、第2両工場の稼働率は25年3月期で「5割程度」(関係者)にとどまったとみられ、収益力が低下した工場の価値を帳簿上より低く見積もる減損処理に踏み切る。
亀山第1工場は米アップルに液晶を供給しているが、スマートフォン(高機能携帯電話)「アイフォーン5」の販売が失速したことで受注が減少した。また、第2工場も最新鋭液晶の「IGZO」パネルなどの販売が思うように伸びなかった。
シャープは今月14日、連結決算とともに28年3月期までの3カ年の中期経営計画を発表する。24年末時点で9・6%まで低下した自己資本比率を3年後に15%程度まで高める考え。公募増資などを検討しているが、中期計画では具体的な資本増強策に言及しないとみられる。