資源ごみの中には異物も交じる。缶やびん、ペットボトルに内容物やたばこの吸い殻が入っていたり…。
それらは作業員が一つ一つ拾い上げ、「処分」へと回す。異物となるペットボトルのキャップを外すのも手作業だ。
案内してくれた職員の前田直也さんは「家庭での分別が一部で不十分な面もあるので、選別作業に多くの時間と労力が費やされているのが現状。捨てる際にもっと分別の意識を持ってくれたら、リサイクル率も上がるのですが」と説明してくれた。
230メートルのコースを歩き終えると、最後に展示コーナーに到着。二者選択形式の「気づきウルトラクイズ」や、カードを使った分別・リサイクルゲームなど子供でも興味を持てる工夫がちりばめられている。
運搬費用を含むセンターの運営経費は年間約5億6800万円。一方「資源」の売値は年間1億3000万円程度にとどまる。差額はもちろん税金。机上の計算では、市民1人当たり年間約755円を負担していることになる。資源ごみを捨てるのは決して「無料」ではない。(植木芳和)
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【用語解説】リサイクルプラザ(豊中伊丹スリーR・センター)
大阪府豊中市原田西町2の1。既存の粗大ごみ処理施設の老朽化などに伴い、大阪府豊中市と兵庫県伊丹市が運営する一部事務組合「豊中市伊丹市クリーンランド」が建設。2012年4月に稼働。鉄骨3階建て延べ約1万1000平方メートル。見学も受け入れている。